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2014.10.29

高原の中の農園カフェラビット①

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青い空にゆったりと浮かぶ雲。

なだらかな緑色の丘を白いヤギが歩く。

聴こえてくるのはヤギの鳴き声と風の音。

 

絵に描いたような、のどかな農園の景色。

ここは日本でいいのかな?

なんだかそんな気持ちになってしまう。

 

丘の上の小屋が『農園カフェラビット』だ。

 

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簡単な造りの小屋の扉を開けると、手書きのメニューがいっぱいの

カウンターがすぐ目に入る。

まずはこのカウンターでオーダーをして席へと向かう。

お水や料理を運ぶのもセルフ。

 

食堂のようなこの気軽さと、農園の中の小屋のカフェというので

なんていうか、完全にあなどっていたというのは間違いない。

 

けれど、料理をひと口、口へと運んだ瞬間に

そのイメージは一瞬で変わってしまった。

 

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『農園カフェラビット』は2011年にオープンして3年目。

オーナーシェフ児玉信子さんがもともと自宅の1室でやっていた

完全予約制のお店を移転オープンしてはじめたお店である。

旦那さんと一緒に少しずつ整備しながら営業している。

 

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お店の看板であるジビエ料理は地元美麻のジビエを信子さん自ら捕り、さばいて調理。

ふんだんに使う野菜は自家農園で家族と一緒に育てたものを中心に、

地元の知り合いからもらう安心な素材を利用。

料理はすべて1から手作り。化学調味料等は一切使わない。

 

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「使いたい素材がないから、畑をはじめたの」

素材にこだわる信子さんは、スーパーで売ってる野菜はどうやって作られたか分からず怖いと感じたことから、

自分で畑を耕し、料理に使いたいと思う野菜を作るようになったのだそう。

大町の気候はヨーロッパと似ているため、イタリア野菜なども栽培。

 

お店のメニューは畑を見て一番いい状態のもので決める。

作りたいものを決めてから素材を集めるのではなく、

素材を見てから何を作るか決めるのが信子さんのスタイル。

だから、手書きメニューは季節によって、日によって、ちょこちょこと変わる。

 

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「ミョウガに呼ばれるの。」

どうやら信子さんには一番いい状態の野菜が分かる第六感のようなものがあるようだ。

「家族には「まだじゃないのー?」と言われながらも、

なんとなく「もうそろそろいいんじゃないか」

という感覚があって畑にいくと、

本当に1番いい状態でミョウガそこにあるの。不思議だけど。

アスパラとかもそう。なんか分かっちゃう。」

畑に、野菜に、呼ばれる感覚。

スーパーに行けば冬でも夏野菜が手に入る今。

季節のものをその季節に食べたいという、

信子さんの素材へのこだわりと想いが

そういった感覚を養っているのかもしれない。

 

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素材から作ってしまう信子さんの料理は、1から10までが手作り。

例えばカレーはスパイスから配合し、

とろみは玉葱だったりズッキーニだったり、

季節の素材の力をうまく利用してつくりだす。

だからこそ、一つ一つの仕込みには手間も時間もかかっていて

完成した料理の丁寧な深みある味わいと美味しさはなんとも言えない。

 

「なぜこの味がここで食べれるんだ」

 

それがわたしの第一印象だった。

 

どう考えても、よくあるカフェの料理とは一線を画している味。

レストランとか、都会の「いいお店」と言われる場所で出てくるような。

むしろその方がしっくりくる味。

 

「どうして、カフェなんですか?」

 

思わず、聞いてしまった。

 

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「やっぱり、気軽に来てほしいからかな。本当はね、コースにしてちゃんと料理を組み立てて出したいの。

でも、ランチからコースで食べるとなると、ハードルが高くなって気軽には来れなくなってしまうと思うから。

ふらっときて、のんびりゆっくり食事をして、普段の忙しさからは切り離されて過ごしてくれるのがやっぱり嬉しい。」

 

きらきらした目でにっこりと語る信子さんの笑顔が本当に素敵だった。

 

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『農園カフェラビット』さんは年内の営業は11月末まで。

冬季は休業。

大町旅の際は、ぜひ、信子さんの美味しい料理と農園ののどかな景色の中で

のんびりと時間を過ごしてみてほしい。

 

 

 

◆今回、ジビエのことや信子さんのこれまでの人生のこと等、

お忙しい中たくさんお話を聞かせていただきました。

正直どうまとめるかとても悩んだけれど、1つの記事としてまとめるよりも

1つのお店を何回かに分けて少しずつ紹介していくことに決めました。

掘り下げないと分からないストーリーをいろんな面から紹介することで、

きっと、もっと、味わい深くなる。

このブログが、誰かにとっての出逢いのきっかけになればとても素敵。

わたしがやりたいのは、そうゆうこと。

次の記事もおたのしみに。

 

●農園カフェラビットHP

http://nouencafe-rabbit.com/

●TEL 080-1065-1627 (児玉)

●営業時間11:00~15:00頃

●定休日 火曜

●年内営業は11月末まで。冬季休業。

 

 

取材・撮影・記事/おかだちさ(ちゃけ)

 

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