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2014.11.21

高原の中の農園カフェラビット②

 

食材や調理方法に至るまでこだわり抜く、

農園カフェラビットオーナーシェフ信子さん。

料理の道へは、実は最初から進んでいたわけではない。

 

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信子さんが本格的に料理の道へと進んだのは28歳のとき。

それまでは、東京で人材の営業の仕事に奔走。

朝早くから夜遅くまで仕事漬けのハードな日々に

いつしか「このままではダメだ」という思いを抱いていた。

そしてついに、人材の仕事を退職。

ずっと好きだった料理の勉強をはじめる。

 

 

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夜間の調理学校に通いながら、昼間は青山の飲食店で修行の毎日。

ブランチが有名で著名人も多く来店し、

予約がとれないお店として有名だった。

「ここのシェフがカリフォルニア出身の方でね、無国籍料理だったの。

特に何料理っていうのにはこだわらない人で。それで、すべてが手作り。

ピザソースだって0から作っててね。化学調味料も一切使わない。」

このお店での経験が今の信子さんの料理にも大きく影響しているようだ。

 

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体力的になかなか大変だったこともあり、

体調を崩してしまったことから2年ほどでお店を辞め、

その後は一旦OLに戻るも、1年足らずで再び退職。

語学留学でアメリカ、カリフォルニアへと飛び立ち、

グリーンカードを取得。

この時は、現地のフレンチジャパニーズのお店で働いたり、

企業で働いたりと、料理に限らず経験を重ねながら

カリフォルニアでの暮らしを充実させ、10年間滞在。

祖母の死をきっかけに日本へと戻ってきた。

 

 

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信子さんが料理を本格的にやりはじめたのは、

実はカリフォルニアから日本・美麻に帰ってきて、

自宅の1室でお店を始めたその時だったのだ。

 

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看板メニューであるジビエ料理も、美麻でお店をもったことが始まりだった。

 

「カリフォルニアにいたときも、ジビエをさばいたことはあったんだけど、

その時はまさか今こうやって自分で捕ってさばいて料理するようになるなんて思いもしなかったの。

捕ってさばくようになっても、最初の1年は食べるってことができなくなって。」

 

ジビエ料理のきっかけは、

畑をシカやクマなどに荒らされて困っていたことだった。

 

「ジビエはこの美麻でとれるものだから使ってるの。

それに今は自分が必要とされてココにいるって感じてる。

自分で罠をかけて捕り、さばいて、料理する。

捕ることができるだけでは、その命を活かすことはできない。

でも、自分は捕って、料理することができる。

捕ったからには美味しく料理する。

ジビエは臭い、固い、まずいってイメージがあるけれど、

違うんだってことを知ってほしいの。

鉄分も豊富だし、女性の体にはとてもいいものだから。」

 

実は私、ジビエ料理をちゃんと食べるのは農園カフェラビットさんが初めて。ちゃんと食べたこともないけれど、癖のある味なんじゃないかと勝手に身構えていた。

初めて食べる信子さんのジビエ料理は、そんな心配も、あなどりも、

簡単に超えてしまう味だった。

 

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気軽に食べれる、こだわりのジビエ料理。

普段の忙しさやせわしなさから切り離されて

のんびりと過ごす美味しい時間。

 

 

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信子さんの想いの詰まった農園カフェラビット。

 

今季の営業は11月30日迄。

 

冬場はジビエ料理の講習会や普及活動、

そして自分の勉強のために時間を使う信子さん。

雪が溶けた頃には、またバージョンアップした農園カフェラビットに出逢えます。

 

 

取材・撮影・記事/おかだちさ(ちゃけ)

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